広島県内で創業・起業される方、創業された方必見の情報が盛りだくさん!!

【広島市】株式会社NOX 半野さん

今回は、営業の支援やコンサルティングを主に行われている株式会社 NOX 代表取締役 半野 陽大 さんにお話しを伺いました。
1.創業したきっかけを教えてください。
私は創業するまでに約10年間、営業職として勤めましたが、自由や収入の面でフリーランスに憧れがあり、当時勤めていた会社を退職しました。
その当時、自分には何屋になりたいという目標が何もなく、創業など考えもしていませんでしたが、退職して1年近くが経過し、営業をやらせてもらっていた会社3社で、合計約1億1千万円の売上に貢献しました。営業マンが不在で、下請仕事ばかりだった会社もあり、とても喜んでいただきました。私にとっては当たり前のことでも、営業面で困っている方は多く、必要なポジションについていることに気が付きました。
「皆がやりたくない、出来ないと感じている仕事が僕には出来る。」
「営業そのものを商品にしてみたい」と感じ、「営業代行事業」として、事業化する事を決めました。目標が何もない私にヒントをくれたのはお客さんでした。
 
2.法人成りした理由とその感想を教えてください。
事業を進める内に、金融機関の担当の方や、税理士から売上が伸び悩んでいる融資先や顧問先を紹介していただくようになりましたが、一人では仕事がこなせなくなり、せっかくのチャンスを断ろうとしていました。そうした中、先輩経営者の方から、「困っている人を助ける良い仕事、もっと色んな人を照らせる体制をとったらどうか。」とアドバイスを頂き、従業員を迎え入れ事業拡大しようと、法人成りしました。
独立した時を思うと、まさか自分が会社を作り、従業員を雇うとは夢にも思いませんでしたが、「助かった」ときっかけをくれたお客さんと、ヒントをくださった先輩に心から感謝しています。
 
3.ひろしま創業サポートセンターを利用した感想を教えてください。
創業サポートセンターは、銀行の紹介で、資金調達や開業に必要な書類や事業計画書の作成など全て教えていただきました。創業サブマネージャーの方に事業プランについてヒアリングをしていただく中で、自分自身が事業プランを細かく考えられていないことが明確になりました。創業サポートセンターに相談するまでは、お金のことや先の事業計画などを考えたことがなかったため、創業の実現にとても良い機会となりました。
また、求人について困っていた際は、創業サポーター(専門家)を派遣していただき、求人サイトの作成やSNSの活用についてレクチャーしていただきました。その結果、県外からのお問い合わせもあり、フリーランス営業8名の方とお仕事をさせていただくことになりました。
 
4.現在の事業展開について教えてください。
創業から三年が経ち現在まで、ビジネスモデルの転換も行ってきました。お客さんに、より効率的に満足してもらうには、お客さんの今を知る必要があり、そのご希望によってはビジネスの形も少しずつ確実に変化します。
当社は現在、売上を伸ばすための仕組みづくりのお手伝いをする「営業支援」、「営業コンサルティング」を行っています。また、昨年からコンサルティングのセミナー講師としてお声掛けいただくことが増えました。そのセミナーでは、創業予定者や創業間もない事業者様に向けて、準備しておくべき「商品設計」、「集客」、「セールス」などについて講義をしています。
セミナーを数回受講してくれていた保険の外交員の方が、嬉しそうに「最近までスランプみたいでなかなか契約がとれなかったんですけど、教わった考え方やセールスを実践したら、また契約が取れるようになりました!」と話してくれた時は、私は彼の数倍嬉しい気持ちだったのではないかと思います。


(コンサルティングセミナーで講義をする様子)

 
5.今後の目標等を教えてください。
今後は、「商品説明会による販売や営業の代行」をビジネスとして展開できるよう取り組みます。販促したい商品やサービスがあれば、当社が代わりに商品説明会を行うサービスで、会場の確保・集客・資料の作成・商品説明会の実施・追客営業まで代行します。
説明会はアナログとウェブ上で行う計画であり、マーケティングにおける、集客からセールスまでの仕組みづくりが上手くできない事業者様にこのサービスを利用していただきたいです。効果としては、売上増加だけでなく、効率的な導入営業や県外進出などが可能になると考えております。また、事業主様が販促や営業にかける時間や労力を省け、もの作りのクオリティ向上に最大限注力することが可能になるのです。
 
6.創業を検討されている方に一言お願いします。
私は何か考えるとすぐ行動する性格です。良いことも失敗することもありますが、私の場合、失敗の方が多いですし、これからもたくさん失敗すると思います。ただ、失敗は何か行動したときの結果にすぎません。「失敗した・・・。」とくよくよせず、改善すればいい。失敗を前提としてどんどん準備してください。準備をすれば覚悟も決められます。
自己資金がなくても、想いや意欲があればお金を借りられることもありますし、私のように創業サポートセンターも頼れます。再起不能ぐらい失敗したら、どこかに就職すればいいと思います。行動を起こさない人の中には「失敗したくない」というプライドを持った方がいますが、プライドは足かせになります。「失敗は恥ずかしいこと」と、決めつけてしまい、何もできないんです。変なプライドは早めに捨てて、出来ると決断することが一歩目です。何か思い立ったら、少しでも失敗して結果がでるまで、行動してみてください。
 
(2019年11月15日現在の情報です。)
ひろしま創業サポートセンター 藤岡