広島県とBCP対策~リスク分散の適地~

【求められるBCP対策】

BCP(事業継続計画)とは、企業が安定的な業務遂行のために取り決める管理運営方針のことです。国の指針においても災害等緊急事態発生時における会社の中核事業を継続・復旧させるための準備及び事前対策を検討することが求められており、具体的な措置として、取引する供給ベンダーの複数化や分散配置などその機運も年々高まっています。

【注目される広島県】

広島県は温暖な気候で、地震や台風などの自然災害のリスクが少なく、操業環境に恵まれた地域です。また西日本有数の産業拠点、中国四国地方最大の工業県として様々な分野で技術・ノウハウ・人材を蓄積しており、多くの「オンリーワン」「ナンバーワン」企業を擁しています。これらの地域特性からすでに広島県に拠点を開設した首都圏企業や、関東一極集中からの分散を考えた供給ベンダーの取引開始等、新規ビジネスが広がりつつあります。

【広島県の概要】

企業のための広島県ガイド:https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/rittikankyou/risk.html

広島県統計データ「広島の商工業」:https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/hiroshimanosyoukougyou/1213943032293.html

1)気候・自然環境

区 分

摘             要

地  震

過去10年で震度5以上の地震は無く,今後30年で震度6弱以上の地震が起こる確率は低く,大規模地震のリスクが少ない。

津  波

瀬戸内海に面し,津波リスクは少ない。

気  候

中国山地と四国山地に挟まれた地形により,季節風の影響を受けにくく,1年を通じて温暖で過ごしやすい。

年間平均気温16.2℃ / 降水量1,573mm

活火山

広島県内には活火山は無く,中国地方でも2山しかない。

台  風

過去10年間の平均接近数2.3回で他地域に比べ少ない。

雷発生日数

過去10年間で年平均16.6日。日本海沿岸などに比べ少なく,工場の電気系統などに影響を及ぼすリスクが少ない。

 

2)工業

平成26年の広島県内事業所数は5,086所(単位:所)で、うち最も事業所が多い業種第1位は一般機械器具製造業の871所(構成比17.1%)、次いで第2位金属製品製造業671所(同13.2%)、第3位食料品製造業(同12.0%)、第4位輸送用機械503所(同9.9%)となっている。

また同年の製造品出荷額を業種別にみると、最も出荷額が大きいのは輸送用機械器具製造業の2兆7280億円(構成比28.5%)、次いで鉄鋼業1兆4938億円(同15.6%)、一般機械器具製造業1兆3573億円(同14.2%)、電気機械器具製造業1兆67億円(同10.5%)と続いており、この上位4業種で県全体の7割を占めている。